2007年7月1日



早いものですね、今年も半年が経過していよいよ後半に入りました。さて、本日の友達の輪には幸手学園理事長の小河原文子さんからご紹介いただいた佐々木芳美さんに登場いただきます。佐々木さんはボランティア団体 心の輪「希望」の代表を務められてる方です。

ボランティア団体 心の輪「希望」
代表 佐々木 芳美さん
本誌取材 木 康夫

【木】こんにちは。小河原さんからご紹介いただきました。よろしくお願いいたします。


【佐々木(敬称略)】こんにちは。小河原さんは私が尊敬する人のひとりです。その小河原さんからの紹介ということですが、とても光栄に感じておりますが、私などでよろしいのでしょうか?

【木】小河原さんからは幸手学園の設立に多大な尽力をいただいた方とご紹介いただきました。幸手学園との出会いは何ですか?佐々木芳美さん

「何か私に
出来ることありますか?」

佐々木平成元年頃でした。通所の授産施設としての幸手学園開設に向けて募金活動が活発に行われていました。募金活動の中心は障害のある子どもさんの保護者の方々でした。募金活動に伴い自宅を留守にするので障害を持った子どもさんも連れ、それぞれが担当地域を持っての募金集めでした。地域によっては日中留守がちな方が多いこともあって、募金集めには苦労が多かったようです。それで、当地域を担当されている方に「この地域は私が変わってあげるわよ」とボランティアでの協力を申し出たのです。「何か私にも出来ることがあればお手伝いさせて下さい。」という素直な気持ちでした。幸手学園開設に合わせて募金活動のグループは解散しました。

【木】幸手市内をすべて回られたようですね。募金活動のご苦労などありましたか?

やさしい人たちに
支えられ

佐々木募金活動は思った以上に大変なことで何人からも嫌なことを言われました。ある家庭のご主人からは「税金も払っているのだからそんなのしなくていい。」と言われ帰ろうとしたら奥さんがそっと募金してくださったり、別なご家庭では、奥様に玄関で断られて帰ろうとすると、奥からご主人が出てきて「何で追い返すんだ」と追いかけてきて募金協力いただいたこともありました。また、年配の人からは「自分たちは年だから何も出来ないからあななたちがんばって下さいね」と募金に協力いただいたり、「ご苦労様です。がんばって下さいね」と励まされるとほんとに頑張れましたね。貴重な体験と共にたくさんの方たちに優しい気持ちを教えられました。

【木】ボランティアグループ 心の輪「希望」の代表をお勉めですがどのような団体なんですか?

幸手学園と
共に歩んで

佐々木幸手学園の募金活動とは別に個人的な友人たちが集まって作ったボランティア団体です。幼稚園の保護者の友人、スポーツクラブの友人、県人会の友人たちでしたが二十名くらい集まりました。最初は募金活動をやっている私の姿を見て「私にも何か協力させて」という声が中心でした。皆さん、自分の出来る範囲で何か地域に役立ちたいと感じてくれているのです。すごくうれしいことだと思いました。一時は六十名近くにもなりましたが現在は二十六名です。私が幸手に越して来てから二十年来のおつきあいになる方ばかりです。もちろん、主人も建築設計佐々木芳美さんの仕事をしながら地域にかかわっていますので協力してくれますし、参加されている方々も家族ぐるみで協力してくれます。多くの方々の協力あっての「希望の輪」です。

【木】具体的に何をされるのですか?

パンの買いまとめと
アルミ缶回収

佐々木現在は主にパンやクッキーの買いまとめとアルミ缶運びですね。幸手学園では授産施設の作業のひとつにパンやクッキーやケーキの製造を行っています。幸手学園まで購入に行くには大変だという方もいらっしゃいますし、製造したパンなどの商品がうまく販売できるようにと考え、個別に注文を取って担当する人が車でまとめて購入しに行くのです。幸手学園の子どもたちが製造した商品はとってもおいしいですよ。また、アルミ缶は幸手学園生の訓練作業のひとつとして行われていますもちろんリサイクルして販売されますから一石二鳥です。そのアルミ缶をみなさんが集め、まとめてある程度の量になったら学園に運んでいます。その他、毎年学園で行われる福祉バザーをボランティアでお手伝いしたりしていますが、お邪魔虫にならないように足手まといにならないように関っています。

【木】学園生とのふれあいはいかがですか?

感性豊かな
学園生

佐々木楽しいですよ。健常者の人からすると障害を持った子どもたちに接する方法がわからないことが多いようですが、私は幼い頃から障害を持った友人がいて自然にふれあって来ました。また、父も障害を持った子どもさんに会うと必ず声を掛けていたことが脳裏をよぎります。そんな環境でしたから学園生とも楽しくふれあっています。クリスマス会やボランティアとの交流会などに招待されるのですが学園生の方から「佐々木さん、佐々木さん」って近づいてきてくれます。手をつかんだりふれあったりスキンシップが大切ですね。学園生のほとんどは私たちが話していることを理解してくれます。とっても感性豊かな子どもたちです。そんな幸手学園とともに何にも出来ないけれど邪魔にならないように、これからもボランティア活動を続けていきたいと思っています。

【木】では、お友だちをご紹介下さい。

佐々木卓球で知りあった友人の野本 美保さんを紹介します。野本さんはマラソンで活躍されている方です。

【木】ありがとうございました。これからもボランティアの輪を広げてください。
(佐々木さんはとても控えめな方で、ご夫婦揃って地域に根付いた活動をされていました。幸手学園のお手伝いも、人の為などと偉そうに構えていたら、とても長続きはできないもの、一つ一つが自分の為と思いながら、ご出身母校の教訓「怒るな働け」を心に頑張っている方でした。ますますのご活躍を祈念します)




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