2007年12月2日


いよいよ十二月に入りました。今年の一年は早かったような気がします。皆様におかれましてはいかがでしょうか?昨日は年に一度の「友達の輪の集い」が開催され三〇〇人の節目で発刊された「友達の輪・第三集」が披露されました。編集作業などもありこの一年が早く感じられたのかも知れませんね。さて、本日の友達の輪には五霞町でガソリンスタンドを経営されている増田登明男さんにご紹介いただいた松本幹夫さんに登場願います。松本さんは五霞町原宿台で「フラワー花暦」の代表をされています。

フラワー花暦(はなごよみ)
代表 松本 幹夫さん
本誌取材 木 康夫

【木】こんにちは。増田さんから「私は三代目だけど、創業者として頑張っている人を紹介しますよ」と松本さんをご紹介いただきました。よろしくお願いいたします。


【松本(敬称略)】はじめまして。増田さんから紹介されたときに私でいいのか驚きました。創業者という紹介ですが、そんな大げさなものではありませんよ。(笑)

【木】お花屋さんを始めようと思ったきっかけはなんですか?松本幹夫さん

ガーデニングの先がけ
 造園コースに学ぶ

松本私は杉戸農業高校で園芸の造園コースに通っていました。主に庭園作りを勉強していました。今はガーデニングが流行っていますが当時は先がけのコースでした。しかし、自分の中では卒業したらレストランに入ってフローアマネジメントをしたいという気持ちがありました。高校生ですから単に憧れていたのでしょうね。それで、都内にあるレストランに勤務したのです。二年間勤めましたが、系列のお店が静岡にあってそこに行ってくれないかと打診されたのです。自分でも迷っていた時期で、静岡に行くか辞めるかの選択になっていましたから、この際、実家に戻ろうと決心しました。それで、仕事を探していたら知人の花屋さんが「浦和の花卉市場で人を探しているよ。」と教えてくれたのです。早速面接に行きましたら「明日から来てくれ」と採用されました。それで、浦和の花卉市場の支店が古河花卉市場にあるので、そこの方が近いだろうからと古河に配属されました。

【木】花屋さんになる前にレストランや花卉市場にお勤めになったのですか?

セリの仕事を十二年
 独立して花やに

松本そうです。仕事は産地から届く花をセリで競売する仕事です。今はコンピューター化されていますが、当時は「手やり」と言ってたくさんの花屋さん相手に手で上げているセリ値を見ながら高値で落とすのです。お花は産地からの落札希望価格やその日の相場があるので、無茶に高値に引き揚げるようなことはせずに、それに近い価格で落とします。花卉市場は東京が太田市場で朝七時からはじまり、浦和や古河などの地方は九時からです。現在はコンピューター化が進み東京の価格が相場となって地方にも反映されます。当時は十一時から十二時くらいまでセリをしていました。花も需要と供給で価格が変わりますが、季節商品ですから特にお彼岸やお盆などは一週間前から大変ですね。市場で約二十年お世話になっていましたが、毎日お花屋さんの仕事を見ていると、いつしか自分もなりたいなと思い始めたのです。それに、市場には顔が利くし知人も多いし独立するには不安も少ないと思ったのです。幸いにも儀祖父が大工さんで「お店は自宅の前に作ってやるから独立すれば」とあたたかい支援もあって、とんとん拍子に進みました。おかげで平成六年十二月一日に念願の花屋としてオープンできました。この紙面が発行されるのは十二月二日ですよね。ですから、昨日がお店の十三才の誕生日でした。五年前には岩井にあるスーパートリセンに出店もしました。スタッフにも恵まれ、夫婦を含めて総勢十名で頑張っています。

【木】十三周年おめでとうございました。開店の時はいかがでしたか?また、今まで苦労やうれしかったことなどあると思いますが。

松本幹夫さん

予想外
 今でも抜けない開店売上

松本建築中から「何が出来るんだろう」という声もあり、また、花屋さんが五霞町にはなかったこともあって、開店のチラシも入れましたが、すごい反響でした。お花が足りなくなって当日市場に頼んで取りに行ったりしました。今になっても開店日の売上は抜けませんね。一日立ちっ放しで食事も出来ません。うれしい悲鳴でしたね。苦労ですか?そうですね、この商売は生ものを扱っていますから、仕入れを上手くやらないと、利益を生むのが難しい商売です。安かろう悪かろうでは話しになりませんからお客様から見て商品としても価格的にも良いものを厳選しています。おかげ様で長年市場で培った目が役に立っています。プライドを持って仕入れてきています。ですから、お買い求めいただいたお客様から「花暦さんのお花は持つのよね」の一言はすごくうれしいです
ね。


【木】クリスマスや年末年始とお忙しそうですね。今のお薦めのお花は何ですか?また、これからの夢などは?

松本バラなどは年間通してありますが十二月はやはりシクラメンですね。クリスマスプレゼントなどに個人的にお薦めしたいのはガーベラを中心としたアレンジフラワーですね。ガーベラは大輪種が人気で日持ちもしますよ。夢ですか。これ以上大きくするのも大変だし、小学校二年生の娘が「大きくなったら花屋さんになる」と言ってくれているのでそれまでにしっかりとした基盤を作って娘にバトンを渡すのが夢ですね。(笑)

【木】では、お友達をご紹介下さい。

松本同級生で親しくしている多田光昭さんを紹介します。息子が勤めている会社の社長でもあります。多田さんは道路にある白線などの原料を製造している亜美ライン工業という会社を経営しています。

【木】本日はありがとうございました。年末年始とお忙しいことと思いますが益々のご繁栄をお祈りいたします。
(松本さんはバイタリティある方で、花暦では農協の葬祭用生花も扱っているようで、休みも予定通りにはとれないようで、ストレス発散でやっている下手なゴルフもなかなか行けないですよと笑っていました。)




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