２００８年１２月２１日

いよいよ今年も残すところあと十日。今日はクリスマスウィークのスタートです。今年を振り返れば「タウンプレスよみうり」創刊1000号を記念して、紙面の大幅なリニューアルをさせていただきました。フルカラー見開き版として記事や企画の充実を図りました。いかがでしたでしょうか？さて、「友達の輪」も本年の締めとして「大トリ」をむかえることになりました。今回の友達の輪には�潟Nォリティー代表取締役の根本康治さんにご紹介いただいた猪俣武憲さんに登場いただきます。猪俣さんは猪俣工業�鰍ﾌトップセールスマンとして活躍されている方です。

猪俣工業��
専務取締役　猪俣　武憲さん
本誌取材　��木　康夫

【��木】こんにちは。根本さんから青年会議所を通じて親しくさせていただいているとご紹介いただきました。よろしくお願いいたします。早速ですが会社の歴史などを伺いたいのですが。

異業種から委託

【猪俣（敬称略）】こちらこそ、よろしくお願いいたします。本社をさいたま市に置き、幸手は営業所となっておりますが、もともと幸手で生業をなしていたものです。現在の主力商品は包装資材やラップ類、食器洗いの洗剤などです。業務用がほとんどで、アイテム数も多くて洗剤だけでも10社500アイテムぐらいになります。埼玉県を中心に多くのお客様とお取引いただいております。当社は父が創業したもので、実はスタートは土木関係の仕事でした。昭和四十六年に法人化しましたが、土木の仕事では外壁工事などを行っていました。現在のような業務環境になったのは、当時の話ですが大宮にある大手メーカーから外壁工事の依頼を受けたことに始まります。父が現場に関わっていましたが、ある時、大手メーカーの方から「業務の一部を依頼するから請け負ってくれないだろうか」と持ちかけられたのです。それで、本業は土木業だったのですが、せっかくの業務拡大のお話でしたから業務委託を請け負うことにしたようです。業務委託の内容はフロッピーディスクのジャケットなどを製造していました。

【��木】そうだったのですか。ご長男だそうですが、すぐに後を継がれたのですか？

入社後父が急死

【猪俣】そうですね。すぐではありません。大学卒業後、内定していた輸入アクセサリーの会社に就職しました。ところが、父が急死してしまったのです。すぐに父の後を継ごうかとも考えましたが、就職してまもなくのことでしたので、違う世界で経験を積みたいという気持ちが強く、約二年半ですがファッションリングやピアスやプチネックレスといったファッションジュエリーを扱う会社に勤めました。宝石の販売は当時三七五〇〇円まで非課税枠で取り扱えました。この会社では非課税商品を中心に全国のジュエリーショップに卸していました。私は東京都内と東北が担当で、青森や秋田などにはジュエリーをアタッシュケースに詰めてよく営業に回ったものです。非課税枠と言っても石の種類も多く、デザインとの組み合わせでたくさんの種類が作られます。しかし、営業ではたくさん持ち込めませんから、ほとんど一点ものとして現物販売をしていました。営業のノウハウはここで学んだように思います。

【��木】なるほど。それで、今でもトップセールスマンなんですね。

一品持って飛び込み

【猪俣】営業経験は活きたと思いますね。いろいろチャレンジもしました。三十才の時でしたが、それまで大宮で業務を担当していましたが、弟に引継ぎ自分の時間を作りました。それで業務用の半透明のゴミ袋だけを持ち、飛び込み営業をしたのです。とにかく闇雲に飛び込みしましたね。「業務用のゴミ袋を買って下さい。」とお願いするのです。一年間で岩槻と大宮と川口のお弁当屋さんを中心に隈なく回りました。結果は十件に一件の成果でしたが、「ゴミ袋だけ売ってるの？」とか、他の商品の取り扱いも聞かれるようになったのです。そこで需要があると感じたのが業務用洗剤だったのです。早速、洗剤メーカーを紹介してもらい今の基礎が出来ました。その後もまだ価格競争が少ない薄手のゴム手袋だけで飛び込みをしたり、これも付加的な商品の販売に繋がりました。

【��木】着目点が鋭いですね。これからの計画などありますか？また、趣味は？

細く長く販売

【猪俣】今の取扱商品は幸いなことにリピートがくる商品です。しかし、掛売りの上、薄利多売ですから景気が悪くなってお取引先が倒産されてしまうこともあります。そうなると連鎖倒産にもなりかねません。金融破綻の影響で１１月後半から景気も悪くなってきています。自動車メーカーや電気メーカーの停滞により請負業務の受注額も減ってきます。ほんとに厳しい年の瀬になりました。農耕的な販売といわれるかもしれませんが、さらにお取引先を細かく拡大して細く長く販売できたら「良し」と思っています。趣味はお酒とゴルフです。（笑）月1〜2回ですがゴルフ後のお酒も楽しんでいます。

【��木】これからの夢などは？また、気分転換の趣味とかは？

【猪俣】そうですね、仕事をしていて一番うれしいと感じるのは「あそこに頼めば何とかしてくれる」という信頼ですね。製造業のお客さんからラインが止まってしまって困っている。なんとかしてくれないか？」という連絡をもらいすぐに対応して感謝されたことがあります。苦労もありますがこのようなうれしさもあります。夢になるのでしょうか、うれしさを共感できるスタッフをあと四、五名増やして事業を拡大したいと思います。趣味はゴルフですね。お付き合い程度のゴルフですがアベレージは百くらいです。

【��木】来年の景気も不透明ですね。トップセールスマンとして明るい未来を築いて下さい。では、お友だちをご紹介下さい。次の方は新春トップバッターになります。

【猪俣】「レストランカレオ」や「花灯籠」などの飲食店を展開している前田一郎さんをご紹介します。事業を拡大し、業績を伸ばしている方です。

【��木】本日はお忙しい中ありがとうございました。益々のご繁栄をお祈りいたします。良いお年をお迎え下さい。
（猪俣工業�鰍ｳんでは業務用が中心だそうですが、小売もご相談下さいとのことです。アットホームな雰囲気の会社でした。）