2009年1月25日


時間が経つのは早いものですね。ちょっと前に年が明けたと思ったら成人式も過ぎて1月も残り僅かになりました。さて、今回の友達の輪にご登場いただきます方は、飲食ビジネスを展開されている前田一郎さんにご紹介いただきました小池康晴さんです。小池さんは家業の畳店を引き継がれている方です。

(有)小池畳店
代表取締役 小池 康晴さん
本誌取材 木 康夫

【木】年明け早々の取材になりましてお忙しいことと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。前田さんから中学時代の同級生と紹介いただきました。よろしくお願いいたします。


【小池(敬称略)】こんにちは。こちらこそよろしくお願いいたします。紹介いただいた前田さんとは友達と言うよりは中学三年生からの悪友ですね。(笑)

【木】現在、小池さんは二代目だそうですが、家業にすぐに入られたのですか?小池康晴さん

父親の背中見て

小池当社の創業者は父です。父は茨城の岩瀬町(現在:桜川市)で生まれました。父によると、五十六年前になるようですが、鷲宮町にある親戚が畳店を経営していたものですから、畳職人になろうとそこで修行したそうです。そして、一人前と認められ幸手の地で独立したそうです。ですから、私が物心ついた頃から家業は畳店で、景気もいい時代で日銭商売でしたから、何にも解からないのに子ども心で「商売って面白そう」と興味を持って見ていました。長男でしたので家業を継ぐのが当たり前と思っていましたが、家業にすぐ入るのではなく、まず、他の会社で修行をさせていただこうと思いました。そこで目黒にある知り合いの畳店に勤めたのです。ここでは畳のほかに内装工事も手がけており、内装工事という新しい分野と会社の経営についても勉強もさせていただきました。数年間働かせていただきました。修行先での思い出は、バブルも終わりの頃でしたが多少楽しい思いもしました。また、消費税導入前の三月には決算期と重なり、一ヶ月間に六十棟を超える内装工事を仕上げたこともありました。そして、父と同じように一人前と認めていただき幸手に帰ってきたのです。あれから二十年経ちます。

【木】もう二十年ですか?どんな二十年でしたか?

父の築いた信用

小池私は幸手に帰ってきたばかりの時、最初は工務店への挨拶回りから始めました。新人でしたが畳店としての付加価値として、新しく取り組む内装についても、「じゃあ、やってみろ」とチャンスを頂くことが出来て、あらためて両親が築いてきた信用と父親の存在を感じたものです。その後、畳の生活様式からフローリングへと時代のニーズが変化してきました。今では住宅には畳の部屋が一部屋あれば十分という住宅が多くなっています。当社としても畳を柱に内装などの施工にも研究や勉強を重ねております。特にバリアフリーな住宅へのリフォームや、内装でよく言われるハウスシックについても埼玉県室内装飾事業協同組合などで勉強会などを開催し、新しい技術などを習得して実際に自分の事務所などに施工して試しています。お客様のニーズとご予算に合わせてアドバイスが出来るようにしておりますので、どうぞご遠慮なくご相談下さい。

【木】やはり畳の需要が減ってきていますか?でも、畳って落ち着きますよね。日本の文化でもありますしね。

小池康晴さん

畳の良さ再発見

小池そうですね。畳にはいろいろな特徴があります。畳に使われているのはイグサですが、そのイグサには七つの効能があります。昨年行われた北九州市立大の森田洋准教授の研究でわかったのですが、香りや色、感触が適度に緊張をほぐし集中力を持続させるのです。森田准教授は福岡市内の学習塾に畳敷きの特別教室をつくって調査を行いました。小学五年生九十人と中学一年生二百三十三人の合計三百二十三人を対象に畳教室と普通の教室で二桁から四桁の足し算や引き算を三十分間に何問解けるか調べたのです。その結果、普通の教室では平均百二十九個だったのに対し、畳教室では平均百四十五個と個人の伸び率の平均が14.4%とくに小5の解答数の伸びは24.3%で中1の12.4%の倍という結果が出たそうです。正答率は普通教室が88.5%、畳教室が90.4%とほぼ同じだったそうですが、集中力には有意な差が表れました。准教授は低学年ほど集中力の持続効果が望めるので学校や塾、子ども部屋に畳を導入することをお薦めしたいと話しています。その他、1.保温断熱効果2.空気の浄化作用3.湿度調節4.香りによる鎮静効果5.振動や音を吸収6.抗菌性F優れた弾力性で安心、などの効能があります。日本の伝統文化でもある自然のイグサを使った畳の良さを再発見して欲しいですね。

【木】趣味などは?

今年は健康管理

小池昔はテニスが趣味でした。夫婦でやっていた時期もありましたが、今はやっていませんね。20kgくらいスリムでしたしね。(笑)現在、中一と小三の息子がおりますが、長男は小学生のときから長倉ロビンスで野球をやっていて、その試合を家族で応援に行くのが楽しみでした。今は息子たちと野球の相手をするのが楽しいですね。でも、運動不足は否めませんね。今年のお正月に家族で十年ぶりくらいにスキーに行ったんです。体力の無さに愕然としましたね。ですから、今年は健康管理をしっかりやって、少しスリムになるようにダイエットに取り組みたいと思います。(笑)

【木】頑張って下さい。では、お友だちをご紹介下さい。

小池息子が小学生のとき長倉ロビンスでお世話になり、家族ぐるみでお付き合いさせていただいている高徳久子さんをご紹介します。

【木】本日はお忙しい中ありがとうございました。益々のご繁栄をお祈りいたします。
(小池さんは会社の社是として「感謝」を大事にしているそうです。そして、「笑」というキーワードから、自分たちの仕事でお客様に「笑顔」になっていただき、社員とその家族も「笑顔」になって、そして、仕事を通じて自分も「笑顔」になれるような会社を作って行きたいとお話下さいました。さらなるご活躍を祈念いたします。)




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