2009年7月5日


梅雨の雨が時折見せる強い陽射しにやさしさを与えてくれるかのような今日この頃です。さて、本日の友達の輪は権現堂桜堤保存会前会長の川又貢さんから紹介いただいた、奥村登美子さんに登場していただきます。奥村さんは埼玉県グラウンド・ゴルフ協会の事務局と幸手市グラウンド・ゴルフ協会の事務局長を兼務されている方です。

埼玉県グラウンド・ゴルフ協会
事務局 奥村 登美子さん
本誌取材 木 康夫

【木】こんにちは。川又さんからグラウンド・ゴルフ(以下Gゴルフ)仲間と伺いました。Gゴルフが始まった頃から関わっていらっしゃると伺いましたが、Gゴルフはどこで始まったスポーツなんですか?

Gゴルフの歴史

【奥村(敬称略)】こんにちは。こちらこそよろしくお願いいたします。Gゴルフが始まったのは日本では鳥取県泊村(現・湯梨浜町)で誰でも気軽に始められる生涯スポーツとして作られました。埼玉県に入ってきたのは、平成元年のころですね。最初は埼玉県の体育指導員の方たちが各地域に広めていきました。幸手市でも上高野の体育指導員の方が地域の人にもGゴルフを広めようとして、用具一式を準備したのです。同じ頃に幸手市と埼玉県にGゴルフ協会が出来て私はその創設の時からGゴルフ協会の一員としてGゴルフに携わっています。現在、幸手市においては事務局長に就いています。おかげさまで幸手市も埼玉県の協会も創設二十周年を迎えることができました。Gゴルフ協会の会員は全国で十九万人います。埼玉県には一万三千六百人です。この会員数は全国でトップです。幸手の協会は六百三十人いますから人口の一%以上を占めています。プレー人口は約千人くらいいると思います。誰でも出来るスポーツですし、健康にもいいので、週何回もやっている人がたくさんいます。障害を持っている方もリハビリを兼ねてやっています。Gゴルフを通して友達の輪が広がりますし、健康になったというお話も良く聞きます。

【木】埼玉県と幸手市はGゴルフのメッカなんですね。ルールなどご説明いただけますか?奥村登美子さん

気軽なスポーツ

奥村Gゴルフは普通のゴルフとは全然違いまして、クラブはひとつだけです。そして、クラブとボールがあればすぐにできます。クラブはルールの中で上限価格が決められていて、高くても一万五千円です。ボールはひとつ九百五十円です。ですから気軽にできます。自宅でもスペースさえあれば練習できますね。ルールは一回の競技で八ホールを回ります。使用されるボールは樹脂でできています。大きさは直径六センチくらいですね。ホールポスト(ゴルフでいうとグリーン上にあるホール)に何打で入るかを競うのですが、一ホールの長さは、最大で五十mのコースと三十m、二十五m、十五mがあります。コースには起伏もあり、ホールポストの中にボールが入ることを「とまり」といいます。ゴルフで言うカップインですが、その「とまり」というのは、鳥取県の泊村(とまりむら)から来ています。発祥地の泊村の名前を永久に残したいということでこの呼び方になったそうです。鳥取では年に一回発祥地大会というのが開催され、埼玉県からも代表が数名行きました。鳥取では町全体が盛り上がり、来訪者を大歓迎してくれとても良いところです。

【木】事務局としてのお仕事はなんですか?

裏方として支え

奥村事務局は、会員の登録や大会の運営などをします。大会も一年を通してたくさん開催されます。幸手の大会運営では申し込みの手続きや組み合わせなども行います。幸手の事務局は全員で四人いますが、皆ボランティアです。私は事務局長ですから、あまりプレーはしませんが、昨日開催された大会ではホールインワンを2つだしました。(笑)でも、もっぱら協会の裏方として大会の運営などが主な仕事です。また、Gゴルフを広めようと様々な活動も行ってきました。幸手市にある桜泉園でGゴルフが出来ますが、市の協力と私たちの活動が実を結んだ成果です。Gゴルフ用に桜泉園の土地を開放してほしいという要望が寄せられ市に要請をしました。そして、整地してGゴルフができるようにしたのですが、土を入れなくてはならず土は市からもらうことができましたが、その上に芝を二千枚協会の費用で購入して、私たち全員で植えました。今から七年くらい前のことです。裏方に徹して、大変な時もありますが、それ以上にGゴルフを通していろいろなコミュニケーションの場が広がっていくのを見られて嬉しく思っています。

【木】大会もたくさんあるようですが、参加年齢などは?

全国交歓大会

奥村登美子さん

奥村Gゴルフは、趣味としてだけではなく、スポーツの大会も多く開催されています。全国大会としては主に、年輪ピック、全国スポーツレクリエーション(スポレク)祭、宮古島大会、発祥地大会というのがあります。埼玉県で上位に入ると全国大会に出場できるので、この大きな大会を目指して練習をしている方もいます。全国Gゴルフ交歓大会というのがあります。この埼玉大会が今年九月四〜六日に熊谷で開催されます。私は事務局なので昨年から準備が大変です。北海道から沖縄まで全国から二千人くらいの人たちが集まります。幸手でも毎年桜の時期の三月に「桜杯」という大会が開催されています。今年で九回目でしたが県内から千人以上の参加者が集まります。地元が有利かというとそうでもないですし、なかなか白熱した大会になっています。今は平均年齢は六十代後半ぐらいだと思います。八十歳代の方々も全国大会には参加されてますね。Gゴルフはプレーだけでなく、自分のスコアと次打者のスコアも数えなければなりませんから頭の体操にもなるようです。外の空気を吸って仲間達と共にコミュニケーションをとって元気になっている方は大勢いますよ。なにより自分の足で運動ができるというのが一番だと思いますよ。みんなでよく話していますが死ぬときは直前まで元気で「ピンピンコロリ」が一番だね、と (笑)。

【木】では、お友だちをご紹介下さい。

奥村体協上高野支部の支部長である吉岡和彦さんをご紹介します。

【木】本日はお忙しい中ありがとうございました。
(奥村さんは勤務している会社の理解や、ご主人ご家族などの協力がなければやれなかったと感謝の気持ちをお話下さいました。また、桜泉園のコースもGゴルフ協会が責任持って管理し、市民の健康に寄与できたらうれしいなと豊富も語っていただきました。Gゴルフの益々のご発展と奥村さんの活躍を祈念いたします。)




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