2009年9月20日


暑さ寒さも彼岸まで、季節はいつのまにか秋です。そして、昨日から始まった秋の大型連休、国内外へ出かける方も多いようですが、幸手市の権現堂堤には曼珠沙華も見ごろを迎えます。近場で秋を感じるのはいかがですか?さて、本日は飛び級で大学に進まれた中村清良さんからご紹介いただきました日本女子大学二年生の増山友紀さんに登場いただきます。

日本女子大学
二年生 増山 友紀さん
本誌取材 木 康夫

【木】こんにちは。よろしくお願いいたします。中村さんから美術部で一緒と伺いました。

【増山(敬称略)】はじめまして。中村清良さんとは、中学と高校と美術部の部活仲間で、大学生になった今も交流が続いています。中村さんが飛び級で千葉大学へ進学すると聞いた時は本当にびっくりしました。よろしくお願いいたします。

【木】現在も美術部ですか?

家族でものを作る

増山中学、高校と美術部に所属し絵を描いてきましたが、実は今の大学では、華道や陶芸をやっています。ただ大学での活動自体は少なくて、創作活動が好きな私にとってはちょっと物足りないなぁと思っています。やはり日常的に何かを作っていたいのかもしれませんね。私の家族は皆、何かものを作るということが好きだと思います。私が小さいころから家族の中の誰かが何かしらを作っているのを家の中で目にしてきました。自然とこういった環境ができているんだと思いますね。おじいちゃんもおばあちゃんも、ものを作るのが好きです。分野は皆それぞれ違いますが、一人一人が楽しんで創作をしているように思います。いつも家族で誰かしらも増山友紀さんのを作っているので、作りたかったら自分で勝手に作ります。工作のための道具も家には揃っています。でも、家族の中でも絵を描くのは私だけです。学生で横浜に下宿をしている兄は音楽が好きですし。祖父は、細かい木を使った工作が得意です。祖母はアートフラワーとフラワーアレンジメントと習字です。父は若いころはラジコンを祖父と一緒に作っていたみたいですが、今は家具とかそういう木を使ったものを作っています。母は、トールペイントをやっています。母ももともと絵は好きだったので、それで始めたようです。

【木】芸術一家ですね。代々幸手にお住まいなんですか?

自然がいっぱい

増山幸手には小学校四年生の時に引っ越してきました。それまでは、都内に住んでいました。引っ越してきた当初は幸手には何て自然が多いんだろうと感動しました。ただ小学校がとても遠くて(徒歩四十分くらいかかりました)通学が大変だなあと思ったのを覚えています。家の周りの自然もとても豊富で、特に私のお気に入りは田んぼの緑色です。家は農家で今も田植えをやっていますが私はこの田んぼが続いていく景色はとてもきれいだなぁと思います。あとは一番の自慢は自宅の目の前の権現堂の桜堤です。本当に目の前にあるので、桜の時期の混雑もほとんど気にせず、夜桜も気軽に見に行けます。大学では一人暮らしをしている友人もいますが、私は家族と一緒に幸手で過ごす生活が気に入っていますね。

【木】感性が豊かですね。今まで絵を描いてきて思い出はありますか?また、増山さんにとって絵の魅力って?

推奨賞と佳作

増山今まで絵をずっと描いてきて、高校二年生の時に賞をいただいたのが一番印象に残っています。高校生の時ですが、一年間の中で大きな作品展として全日本学生美術展と埼玉県高校美術展(こうびてん)というのがあります。私は高校二年生のときの第五十二回全国学生美術展で推奨賞をいただきました。推奨賞というのは、私が言うのも変ですが最優秀賞のようなもので、賞の中でも一番ランクが上のものです。私はこの時は四十号という大きさで自画像を描きました。三カ月から四カ月かけて描きました。展覧会には二つ作品を出品しますが、入選しないと飾ってはもらえないのですが、この時は一つは推奨賞でもう一つは佳作をいただきました。美術部時代は一年を通して、全て油彩ですが、五つくらいの作品を作ります。絵の魅力とは、なにもないキャンバスからちょっとずつ形にしていくのがとても楽しいです。一日一日少しずつ塗り重ねられていくのが、いいですね。でも、今は、先ほども言った通り大学では陶芸と華道をやっているので、絵を描くのは少し休んでいますが、これからまた始めるかもしれませんし、増山友紀さん陶芸のほうにもしかしたら力を入れていくかもしれません。何をやるにしても、これからも創作をしていきたいなぁと思っています。最近は紙粘土が好きでよく作っています。

【木】将来の夢などありますか?

刺激を受けて

増山私は今日本女子大学の家政学部児童学科ですが、将来は子どもと一緒に工作を出来るような環境がいいなと漠然とですが思っています。また、児童学科というのは絵に触れる機会は余りないと思っていたのですが、授業で子どもたちの絵や、障がい者の方の絵などに触れる機会があって、とても勉強になります。専門的に絵を習っていない方の絵や、同年代の方の素晴らしい作品を見て、刺激を受けている毎日です。そして、絵を描いている時間はとても大切にしています。ほかのことを考えながらも集中して一人の時間を楽しんでいます。これからもし絵を再開するとしたら、今までのような人物画のような写実的なものだけではなく、フィーリングで思うがままにキャンバスに思い切って描いていくことにも挑戦したいと思います。出来ればデッサンなども関係なく、大胆に描いて自分の感情を表現したいと思います。そう思ったきっかけは、子どもたちの絵を見たときに感じたのですが、顔の表情など、とても楽しそうだったりするとその部分がとても強調されていて、印象を受けやすいですよね。インパクトのある描き手の想いが伝わる絵を私も描いてみたいと思いました。私のモットーは、目標があってそれに到達するのに、最短距離でなくてもいいと思うようにしています。目標に向かって努力したりすることは無駄ではないと感じています。絵を描くときも少しずつの積み重ねで大きな作品が出来上がるように、私もこれから一つ一つ経験を積んでいって社会に出ていく準備をしていきたいなと思います。

【木】では、お友達をご紹介下さい。

増山友達の家なんですが、代々菓子店をされている石太菓子店の中村和彦さんをご紹介します。

【木】
ありがとうございます。これからも芸術の分野で益々のご活躍を期待いたします。
(増山さんから絵のお話を伺っていると、自然とお部屋の各所に飾られたアートや作品が目に入ってきました。すべて、ご家族が創作されたものだそうで、センスあふれる住空間がとても似合うアーティスト一家を感じました。芸術の秋にぴったりな取材でした。)




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