1997年5月7日

子供の日を明日に控え、ゴールデンウィークのひとときをご家族で友人同士でお過ごしのことと思います。今回の友達の輪には保険代理店経営の鈴木まさ子さんからご紹介いただきました花水木が咲く幸手東さくら通りで税理士をされている梨本松男さんに登場いただきます。

梨本松男税理士事務所
所長 梨本 松男さん
本紙取材 高木康夫

【高木】こんにちは。鈴木さんから憧れの方と伺ってますが。

【梨本(敬称略)】ユーモアのある方ですよね。(笑い)職業柄、保険代理店の方とは会う機会が多いのですが、鈴木さんは私の顧問客と親しくされており、その方の紹介で存じ上げたのですが、保険にも入ってますのでご紹介いただいたのでしょう。また、私の実家が天神町で燃料店をしており、鈴木さんも天神町に住んでいたことがあり町内会でお付き合いもあったようです。いずれにしましても、大変恐縮しています。

【高木】実家は燃料店ですか。

【梨本】梨本燃料店といいまして、現在は父と兄で営業しております。

【高木】家業は手伝わなかったのですか。

 幸手が大好き
地元で就職を

【梨本】私は四人兄弟の末っ子で、両親や兄や姉も私に関してはとても良く面倒を見てくれ、どちらかというと自由奔放に育てられたのかなと思います。また、友人も幸手にたくさんいましたし、そんな幸手が大好きでしたので就職するときも地元に就職したいと思い、幸手で一番大きな就職先の役場に就職しました。

【高木】公務員だったのですか?

【梨本】そうなんです。そして配属が税務課になりました。今、思えばこの配属が自分の人生を大きく変えるものだったのです。大学時代は税務とは全く関係のない政治経済学部で経済学を専攻しており、税務課では簿記の簿の字もわからない状態で、(笑い)当然、仕事をしている内に専門的知識が求められるようになり税務の勉強をするようになりました。今現在、税理士になりましたので笑い話ですが、当時は近所の人から商業高校の簿記の教科書をいただいて勉強しました。(笑い)

 有言実行、
誰にも内緒で税理士へのチャレンジ

【高木】税理士になろうと思ったのは、税務課に勤務したからなのですか。

【梨本】そうなんです。もし、都市計画課に配属されていたら土地家屋調査士になったのかもしれませんね。ですから、税理士への道はゼロからスタートしました。でも、いつ合格するかわからないので、親にも内緒で勉強していました。途中、遊んでしまいました(笑い)ので正味10年かかっています。独身時代にスタートしたチャレンジでしたが、その間に結婚したり、子供が誕生したり、青年会議所に入会したりと自分の環境が変化しており、自分にとってもあっという間の10年間でした。

【高木】すごいですね。ゼロからチャレンジされ実現させたのですね。

【梨本】誰でも本気でやれば出来るということではないでしょうか。途中で手抜きをして時間がかかったところがありますが、一生懸命やれば必ず結果はついてくるものと信じています。自分で決めたことは必ず実行していくということだと思います。3年ほど前からですが、運動不足を補うのと健康のために毎朝ジョギングをしているのですが、わずか30分足らずですが、雨の日以外は必ず行うと自分で決めていますので、今でも続いていますよ。なんでも同じことと思います。

【高木】有言実行ということですね。運動不足と伺いましたが学生時代には何かスポーツを?

【梨本】幸手中学、不動岡高校、明治大学とバスケットをしてました。高校時代には埼玉選抜チームに選ばれてがんばった思い出があります。

【高木】そうですか。今でも休日には家族でバスケットなどされるのですか?

 休日は青年会議所で街づくり
とボランテイア

【梨本】休日はもっぱら青年会議所活動をしています。青年会議所は「明るい豊かなまちづくりをする」青年達のボランティア団体で20才から40才までという年齢制限があり、私は今年が最後の年なんです。だからというわけではないのですが、マルチメディアやインターネットなどの情報改革を考え、日本青年会議所というところでメディアコミュニケーション委員会の副委員長をしております。今でもそうですが、常にパソコンを持って行動しており、電子メールで情報のやり取りをしています。1年前まではワープロ以外ほとんどわからなかったのですが、習うより慣れろの成果か、自分でも驚くほどの進歩です。

【高木】これからの時代、パソコンは必需品ですね。青年会議所では幸手地域で何を?

 さくら通りに自社ビルを
刺激を感じて成長

【梨本】この地域には(社)幸手青年会議所が存在し、現在70名ほどのメンバーが多方面でがんばっています。私も1993年度に理事長をさせていただきました。いい意味で多くのメンバーに刺激されますので、仕事でも私生活でも前向きになっていきます。自社ビルを持とうと思った時も、このさくら通りしか考えてませんでした。「念ずれば通じるもの」かなと思いますが、さくら通りに事務所を構えましたのも、幸手が大好きということと、将来この地域が幸手市の顔になるだろうという思いと、青年会議所で刺激されたパワーの成果と思っております。

【高木】建物自体がランドマークとなってますね。税務には専門があるのですか?

 モットーはニーズに答える!

【梨本】立地と建物のおかげで、税理事務所にしては珍しく飛び込み客が多いのもそんな効果かなと感じてます。税理士業務には大きく分けて商店や会社などの一般経理と相続や譲渡など資産に関する税務があります。私はどちらかというと後者のほうが好きですね。税金に関する仕事をしていますと、税金は義務と権利の中の義務の部分でして、税金は納めて当然なんですが、「なるべく少なくしたい」とか「まかせるよ」などと顧問する上で注文の多い職業です。依頼主の性格が出ますので、私のモットーは「ニーズに答える」という姿勢で業務に望んでいます。

【高木】これからやってみたいことは?

【梨本】60才になっても夢を追い求められる男でいたいと思っています。そして、そのための40代があるのかなと思うのです。ですから、常に前向きに鮮度を感じながら進みたいと思っております。

【高木】なるほど。私も刺激を感じさせていただきました。それでは、お友達をご紹介ください。

【梨本】私が当時の幸手町役場に勤務しており、私が退職する時に、その理由をしつこく聞いてきて、興味を持ってくれた谷口一恵さんという先輩を紹介します。谷口さんは現在幸手市市民課の課長さんとしてご活躍しています。幸手市にとっては女性初の課長さんです。

【高木】ありがとうございます。早速谷口さんにお目にかかりたいと思います。これからも益々のご活躍を心よりお祈りいたします。

(とてもおおらかで、何でも前向きに考えられる方でした。今年で青年会議所を卒業されるとか、残り七ヶ月がんばってください。)