1997年7月13日発行
高気圧の発達で例年になく暑い梅雨ですが、「友達の輪」も、読者の皆様からご好評をいただき、おかげさまで40人目の登場となります。さて、今回の友達の輪には東京クロージング(株)代表取締役社長鈴木啓介さんよりご紹介いただきました野間アスレチッククラブ(株)代表取締役野間貞男さんと対談して参りました。
(株)野間アスレチッククラブ 代表取締役
野間 貞男さん
本紙取材 高木康夫
【高木】こんにちは。鈴木さんとは「13日会」という会で随分古くからの友人と伺ってますが。
13日会は七社で
2000名の職場
【野間(敬称略)】私は織物の街として古くから歴史のある桐生の生まれで、当時、実家も繊維関係の会社をしており、企業誘致をしていた幸手町に、会社を設立したのです。幸手はその頃、とても小さな田舎町で、東京クロージングさんを始めとする企業が同様に七社ほど産声をあげ、それだけでも2000人の職場が誕生したのです。経営者はみんな27、8才位でしたので情報交換の会を作ろうと、初会合が13日に開かれ、その日にちなみ「13日会」ができたのです。鈴木さんとはその時からの友人で、37年ほどになります。
業種転換をしなければ!
ヒントは会社のプール
【高木】繊維関係のお仕事だったのですか?
【野間】現在のDマートさんの場所で20年ほど事業を行っていましたが、繊維業の将来性を鑑み業種転換を考えていました。当時、会社にはプールがあり、小学1年の長男に水泳を教えていました。その長男が学校の水泳の授業で疲れることなく長く泳いでいるのが先生の目に止まり、とても熱心な先生で、どういう指導をしているのか聞かれ、当時少なかったスイミングスクールを奨められて春日部まで通わせました。その頃、Dマートさんが出店したいという話があり、アスレチック、スイミングといったスポーツクラブへの転換を計ったのです。スポーツクラブは都会で始まったビジネスとしてブームの兆しがありましたが、まだこの付近にはなかったのです。
建設予定に電話で400件
募集開始に1日で千人
【高木】業種転換でスポーツクラブですか?
6ケ月から75才まで
目的に合わせた指導
【高木】随分反響がありましたね。
【野間】子供に水泳を指導する場所が少なかったのでしょう。ほとんどの申し込みは水泳教室でしたね。現在では水泳、ジムナステイック、エアロビ、体操教室と八百名の会員が通っています。通っている人達の年齢も6ケ月の赤ちゃんから75才までと幅広く、とくにプールはリハビリに効果を上げております。来られる方も健康の為歩くだけや肩凝りや腰痛にプールを活かしてます。早朝からプールは開いてますので、学校前の小学生には練習が多く出来るようで好評です。
【高木】お隣の杉戸町にもありますが?
【野間】ちょうど10年前ですが、杉戸校を開校しました。これは当初からの計画で、鷲宮校も計画してます。すでに、予定地には看板が立ってますが、ある程度の人口増がありませんと成り立ちませんので人口の推移を見ながら計画を進めてます。幸手市を始めとするこの地域には魅力ある街づくりをして欲しいですね。魅力のない街では住宅も増えませんし、人口も増えていかないでしょう。現在では私の実家でも野間アスレチッククラブを群馬県内に十ヶ所運営しており、本年川口にエルザタワーという超高層マンションの1階にも開校する予定です。
長嶋監督と立大野球部で
一緒に過ごした
【高木】そうですか。スポーツは。
【野間】大学生まで野球をやっておりました。巨人の長嶋監督は私の2年先輩でした。一緒に部活をした時期がありましたが、その当時から神業的で本当に上手でした。当時の立大野球部は近鉄よりも強いと言われていました。(笑い)今はOBとして長嶋監督を励ます会などに参加する程度で、スポーツは休みとなればゴルフをしています。ゴルフはオフィシャルハンデ6で家族中がやりますので、夫婦や親子でよく出かけます。
【高木】奥様やご子息もお仕事に関わっていらっしゃるのですか?
【野間】妻はバレリーナですから、ジャズダンスやエアロビ、体操などの指導をしてます。長男はアメリカに留学しており、次男が少し手伝ってますが、この秋からアメリカに留学します。私は「物を残すことは出来ないが、いろいろな経験をさせてあげよう」と子供たちがそれぞれ中学2年生の夏休みに海外でホームステイをさせました。その経験からそれぞれが海外留学を希望した訳ですが、息子達が留学しているところは日本人がほとんどおらず、日本人にたいして人種差別もあるようです。しかし、国際的な時代ですから、人間としての思いやりや心というものを大切に出来る経験を積んで欲しいと思っています。
【高木】大きな体に大きな心ですね。それでは、お友達をご紹介いただけますか?
【野間】ゴルフ友達でもあるのですが、街づくりに大変感心を持っている滝原材木店社長の滝原征一郎さんを紹介いたします。
【高木】ありがとうございました。これからも、地域の健康づくりにご活躍ください。
(トレードマークはご自分の干支であるトラをデザインしたものとか、10万人がクラブを利用した実績がとても輝いていました)