1997年9月21日



暑さ寒さも彼岸までと言われますが、残暑の厳しさもやわらぎ、 秋の気配をより強く感じようになりました。 今回の友達の輪には幸手高校前PTA会長の千原敏子さんよりご紹介いただきました、 幸手高校の三年生で情報処理部に所属されている中越美由さんにお話を伺って参りました。 友達の輪には高校生初登場です。

幸手高校三年情報処理部
中越 美由さん
本紙取材 高木康夫

【高木】前PTA会長の千原さんから、 幸手高校(以下幸高)のお話や情報処理部の活躍などを伺いました。 その中で、今でも千原さんがお邪魔虫として情報処理部に遊びに来て、 中越さんや顧問の先生と楽しくパソコンやインターネットをされていると伺いました。 今回はこの友達の輪に高校生初登場ということでもあり、よろしくお願いいたします。 中越さんは現在高校三年生ですがお住まいは。また、情報処理部に入部されたきっかけは?

きっかけは
ワープロ検定

【中越(敬称略)】幸手市に住んでます。幸手西中を卒業して、幸高に入学しました。 情報処理部には、ワープロを学びたかったことと、ワープロ検定を受けることが目的で入部しました。 情報処理部では、キーボードにダンボールで覆いを作り、 ゲーム感覚でキーボードをたたきながらキーの配列をマスターします。 ほとんどの部員はパソコンやワープロに触れたことがない人ばかりですが、 短期間で自分でも驚くほど上達するのです。 私も、初心者でしたが上達するのがよくわかり夢中になってしまいました。

【高木】ゲーム感覚ですね。現在はインターネットの発信をされているとか。

桜の日替わり情報
NHKでも放映

【中越】平成八年の夏から、インターネット上に幸高のホームページを開設しました。 ワープロ同様一年前はまったくわからず状態でしたが、現在は夢中になってます。 最初は学校紹介や情報処理部の紹介といったホームページでしたが、今年の春、 権現堂の桜の開花情報を載せました。開花情報ですから、 毎日桜のつぼみの変化を捉えなければなりません。 部員みんなや顧問の先生とでデジタルカメラを片手に権現堂まで撮影に行きました。 NHKの取材もあって「首都圏845」や「衛星第一」にも放送されました。 自分達が作ったものを、たくさんの人達が見てくれると考えると、 なにか「ウキウキ」してみんな楽しくホームページを作れるんです。

【高木】ホームページを作ることって、始めてまだ一年足らずなんですか? (女子部員がデジタルカメラを持って、取材風景を取材し始めました。 逆取材は初めてなので筆者も緊張!)

チャレンジ一年で
コンクール優秀賞

【中越】そうなんです。始めた頃はマニュアルで基本的な事を勉強しました。 ワープロの時もそうでしたが、夢中になると自然と集中できるんです。 だから、上達するのが自分でよくわかり、また楽しくなってきます。 ホームページを作る上で問題は中身なんです。 見てくれる人が一人でも多くなるようにアイデアを出し合います。 ホームページコンテストにも出品しました。 埼玉県が行っている「彩の国ホームページコンテスト」では優秀賞、 全国規模の「CATVインターネットホームページコンテスト'97」では奨励賞をいただきました。 ほとんどの出品がプロや企業で、高校生の作品は私たちだけでしたので、とても嬉しいものでした。 幸高のホームページでは、平和へのメッセージも発信しています。 自分でもあまり考えたことがなかったことですが、電子メールでメッセージに対する返事が来たりすると、 本当に真剣に考えてしまいます。ですから、ホームページやメールのおかげで、 世界中に友達が出来ました。

【高木】 すごい成長ですね。どんどん、 夢が広がりますね。ところでワープロ検定はどうなりました。

情報処理部で
人間が成長

【中越】二級を取得しました。また、情報処理検定三級にも合格しました。普通高校ですから、 趣味の範囲としてチャレンジしたのですが、集中することにより一般の成績も上がってきました。 おかげで自分の進みたい道が見つかったような気持ちです。

【高木】それはよかったですね。情報処理部の他にインターアクト部の部長をされているとか?

【中越】情報処理部に入部すると、インターアクト部にも所属します。そこの部長をしてますが、 おもにボランテア活動が中心です。最近では行幸湖のクリーン活動に参加したり、 交換留学生の歓迎会にも参加しました。現在情報処理部には五十人ほどの部員がいますが、 インターネットやボランテイアなどを通じて、部員の世界がどんどん広がっています。

【高木】そうですか。伺っていると普段の生活はパソコンと一体のような気がしますが? 趣味などは?

【中越】そんな事ありません。自宅では自分のパソコン持ってないんです。ですから、 学校から帰ると、プリクラもやりますし、友達と食べたり話したりするのが好きな普通の女子高生です。 趣味は推理小説が好きでよく読んでいます。中学校までは体操部にいたのですが、 今はスポーツがちょっと苦手かなという感じです。 (取材中、幸手東中の女子生徒が二人情報処理部の見学にやってきました。)

【高木】中学生もくるのですか?

情報発信基地としての役割を
さきがけ

【中越】インターネットやパソコンに興味を持っている中学生がときどき遊びに来ます。 学校説明会などでは情報処理部で希望者にデジタルカメラからプリクラを作ったりしました。 また、幸高が会場となって顧問の海老原先生が中心となった「学校インターネット情報交換会」や 「ホームページ講座」などのお手伝いも情報処理部でします。 幸手市内の企業からホームページの作成を依頼されて作ったこともあります。 自分達にとっては「すべて経験となって将来生きてくる」と先生からも言われてます。

【高木】この「友達の輪」のバックナンバーの問い合わせが多く、 ホームページを作って掲載しようと考えています。ぜひ、斬新なアイデアを教えてください。 では、お友達をご紹介下さい。

【中越】情報処理部の顧問である海老原武先生をお願いします。海老原先生は進路指導の先生でもあり、 陶芸教室や表装講座、書道教室などインターネット以外にも活躍しています。

【高木】ありがとうございました。これからも、地域に根差した情報発信をお願い致します。

(現代風の明るくてしっかりしたお嬢さんでした。可能性の発見という幸高が持つコンセプトの中で、 高校生活の中で自らが発見した個性を伸ばすべく、 将来の道へまっすぐに進む素晴らしい女子高生でした。)

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