1998年2月8日



 今日2月8日は針供養の日、そろそろ梅の香りも漂う季節になりました。そして、今回の友達の輪には職業相談員の尾崎憲司さんよりご紹介いただきました、幸手市緑台にお住まいの白田善次郎さんにお話を伺って参りました。

幸手シニアソフト
顧問 白田善次郎さん
本紙取材 高木 康夫

【高木】尾崎さんから今年72才になられるのに、元気にソフトボールをされていて、人生のお手本の方と伺って参りましたが?

ソフトボールで50年

【白田(敬称略)】ソフトボールに取り付かれたのは、昭和26年に幸手中学校でソフトボール部を担当、3年目に県大会に優勝し感激した時からです。この頃、幸手町ではソフトボールが大流行し、それ以来、かれこれ、50年、今、シニアソフト部で尾崎さん達と一緒にさせて頂いてますが、現在もピッチャーです。

【高木】71才の現役ピッチャーですか?もっとお若く見えますね。白田さんはボーイスカウトでも長くご活躍とか?

ボーイスカウト43年
    経験者は500名

【白田】そうですね。ボーイスカウトは設立当初の昭和30年からかかわっていますので、かれこれ43年になります。その間私がかかわった子供たちは500名くらいになると思います.市内にもたくさんの教え子が活躍しておりますが、街中で出会ったりすると「先生、ボーイスカウトはどうだい?」と良く質問されますね。再来年45周年になり記念式典を開催します。ですから、幸手のボーイスカウトの歴史は埼玉県の中でも古く、特に埼葛では蓮田に続いて2番目に古い歴史を持っています。教師をしながらボーイスカウトの指導もしていましたが、私たち教師という職業は視野が狭くなる可能性の高い職業で、そういう意味からも、地域社会との接点が多いボーイスカウト活動は私にとって、とても意義のあるものでした。

【高木】スカウトとはどういう意味なのですか?

永遠のスカウト
  スカウトは水先案内人

【白田】スカウトという意味は、獲得するとか先に立つとかの意味がありますが、私たちが常に目指していることは、「先頭に立って導いていく役目を果たすための集い」と捉えており、一番大きな狙いは健全なる子供たちを育成することです。幸手にボーイスカウトが出来た当時、教育界では社会教育の重要性とその実践方法を模索しておりました。ボーイスカウトによる地域社会での活動はまさに教育界が求めていたものでした。ボーイスカウトはボーイと言われるので男子だけのものと思われがちですが、女子も入れますし、現に幸手では五人の女子が参加しています。そして、小1、2年がビーバー隊、小3、4、5年はカブ隊、小六から中3までがボーイ隊、高校年令はシニア隊、大学以上はローバー隊と区分して活動しております。ですから、少年だけがボーイスカウトではなく、経験を重ねてくれば指導者としての役割をはたしたり、つまり、死ぬまでスカウトなのです。

【高木】なるほど。それで、年齢層が広いのですね。ご趣味などは!

ゴルフにダンス
  今度は「静」にチャレンジ

【白田】巡り合わせというものは不思議なもので、私が教師を引退する最後の年に、たくさんの方々から色々な活動に参加しませんかと声を掛けられたのです。そのひとつがゴルフですが、退職してからはじめたものです。教職時代はボーイスカウトやソフトボールで休みも特定できず、ゴルフをしようにも日程が取れなかったのですが、退職後は楽しくプレーしています。10年ほどやりましたが、スコアは100を切ったり切らなかったりと、今年の目標はハーフ50です。また、用事があって公民館に出掛けたときに、たまたま教え子がいて、「ダンス講座の参加者が一人足らないので」と誘われてダンスも始めました。高齢者ダンスといって男性61才以上、女性55才以上という年齢制限がありましたので抵抗なく参加しています。それと、幸手に混声コーラスが出来て、これも夫婦で参加しました。ソフトやボーイスカウトなど体を動かすことが多かったのでダンスもコーラスもリズムの取り方など最初は難しかったのですが、今では楽しみのひとつです。だんだん年もとってきますので、これからは、公民館講座を利用して碁や書などの「静」のものにもチャレンジしようと思っています。

【高木】お忙しそうですね。ボランテイア団体でも活躍されているとか?

夢中になれることは
    とても素敵なこと

【白田】五年前から「明るい社会を作る会」という会の会長を務めています。クリーン作戦、夏祭りのごみ処理、市民まつりの湯茶接待等の奉仕活動を行います。現在会員は60名位で、全国組織で活動しています。また、スポーツ少年団本部長として3年目、少年達の健全育成や日独交流事業など活動しています。また、幸手RC(ロータリークラブ)にも入っており、本年、国際奉仕委員長という役割を与えられ、台湾RCとの国際交流を担当しております。昨年暮れにはメンバーと共に台湾へ行ってまいりましたし、本年は台湾から幸手に多くのメンバーが訪れます。自分で言うのも変ですが、健康で今の生活が続けられ、なんでも夢中になれることはとても素敵なことだと思います。私には二人の子供がおりますが、二人とも教師になりソフトテニスを指導しています。私と同じように二人ともソフトテニスに夢中になっています。スープのさめない距離に家庭を持ち、孫もおりますが、毎年冬になると家族全員で蔵王にスキーに行くのが行事になっています。夢ではないのですが、家族揃ってのスキーは私の楽しみなんです。

【高木】殺伐とした世の中で、暖かみのあるご家庭を感じさせて頂きました。では、お友達をご紹介下さい。

【白田】幸手市にボランテイア連絡協議会というものがあるのですが、その会長をされており、大正琴の先生でもある幸手市南にお住まいの白藤芳子さんをご紹介いたします。

【高木】ありがとうございました。これからも、お体に気をつけて各方面でのご活躍を期待致します。

(何事にも一生懸命取り組み、たくさんの友人に恵まれた白田さんからは、人生を何倍にも楽しむ方法を伝授いただいた感があります。そして、若さを維持するにはスポーツや趣味を心身共に楽しむ事と感じました。)

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