1998年2月22日



 世界の人々に感動を与えた長野オリンピックもいよいよ今日が閉会式、長野の多くの皆さんが裏方としてボランテイアで盛り上げてくれ、私たち日本チームも多いに感動させてくれました。今回の友達の輪には白田善次郎さんにご紹介いただいた幸手市南にお住まいの幸手ボランテイアグループ会長の白藤芳子さんにお話を伺って参りました。(前号で幸手市ボランテイア連絡会会長と紹介しましたが、連絡会は元会長だそうで、現会長は増田由起子さんだそうです。)

幸手ボランテイアグループ
会長 白藤 芳子さん
本紙取材 高木 康夫

【高木】こんにちは。白田さんからボランテイアで活躍されている方と伺って参りました。

【白藤(敬称略)】私も亡くなった主人も以前は教師だったのですが、白田さんとは主人が校長会の仲間で、私と白田さんの奥さまとは大正琴で関わりがあります。

【高木】白藤さんも先生だったのですか。

先生と慕われ
  でも、後ろめたさ

【白藤】年令がわかってしまいますが、先生を辞めてまもなく20年になります。終戦後、私の家庭はとても貧しく、充分な学校も出ていないのに教師への道が開けたのです。でも、教育者というものは教養や学歴が無いといけないと常に思っていましたので、「先生、先生」と子供たちから慕われておりましたが、教育者としていつもうしろめたさがあり、「早く辞めたいな」と思っていました。先生としての日々を随分長く過ごしましたが、娘が高校2年生になり大学受験を控えましたとき、娘の為に一緒に勉強しようという思いが強くなり、それがきっかけで定年を待たずに一足先に退職させて頂きました。

【高木】先生から母へ戻ったのですね。

恩返しをしたい
  募集の案内に「これだ!」

【白藤】受験も終わり、私のような者でも先生が出来たという時代を振り返り、何か恩返しをしたいと思っておりましたところ、幸手で「ボランテイア会員募集」という案内を目にしたのです。ボランテイアという言葉が世に出始めた頃でしたので私の出来ることは「これだ!」とひかれました。今でこそボランテイアという言葉が定着しておりますが、当時は理解をしようという時代でもなく、お金と時間にゆとりのある人がするものみたいに思われ「ボランテイアが出来ていいね!」なんて言われたりしました。会ができて2年目だったと思います、市の講座が開講され、その講座参加者がボランテイア活動に関わるというものでしたが、今でもボランテイアグループに参加している人達の数名は当時からの仲間です。お互いに「あの頃は若かったね!」と懐かしがっていますよ。(笑い)

【高木】主にどんなボランテイアをされているのですか?

敬老会のミニ版
   気持ちと時間と体力

【白藤】65才以上の一人暮らしの高齢者に、公民館などに集まって頂き、食事を用意し、踊りを楽しんだり、歌ったり、昔話に花が咲いたりと、敬老会のミニ版のような感じでおもてなしをしています。また、年賀状や暑中見舞いを手書きで送ったり、しらさぎ苑などでは歌や楽器の演奏を一緒に楽しんでおります。高齢化社会の到来などと言われてますが、現実はもう始まっていますね。特に一人暮らしの高齢者が年々増えておりますから、私たちとしてもたくさんの機会を作りたいと考えています。でも、ボランテイアには「出来る限度」があります。気持ちがあっても、時間や体力がなければ出来ませんから。でも、幸手にはたくさんのボランテイアグループがあり、連絡会を作っており、幸手市社会福祉協議会と連携を計りながらボランテイア活動を行なっています。一人暮らしの高齢者に食事をお届けしているグループもありますよ。年2回私たちも手伝います。幸手市民全員がボランテイア!これが私の夢なんです。

【高木】一人暮らしの方々には喜ばれるでしょうね。年賀状や暑中見舞いも楽しみですね。ご趣味などは!

趣味が高じて名取り
   大正琴の教室主宰

【白藤】ボランテイアグループやコーラスなど現在でもいろんな事をやっていますが、大正琴では趣味が高じて教室を開くまでになってしまいました。大正琴はその名のとおり大正時代に出来た日本独自の楽器で、五線譜に音符という譜面ではなく、数字符といって数字が書いてある譜面を用います。大正琴の鍵盤にも同じ数字が書いてありますので、音符の苦手な方にも手軽に演奏できる楽器です。また、いくつもの流派があり、私たちの流派は琴城流(きんじょうりゅう)というものです。「琴 雅芳」(きん がほう)という名をいただいて、幸手にお仲間が120名くらいおります。6月14日(日)にアスカル幸手において五つの市町村の合同演奏会があります。無料ですからぜひお越しください。

【高木】毎日が充実のようですね。

八方美人?
  私は人間大好き人間

【白藤】そうですね。ボランテイアでも趣味や私生活でもそうですが、とても良い人たちに恵まれました。みなさんで私を支えてくれています。ですから、30年間の教員生活もそうでしたが、「今年はいやな年だな」ということが一度もありません。大勢の皆さんと関わり、励ましあって仲良くしたいのです。根本的に人間大好き人間なのです。八方美人と言われますが、人と向き合うとその人が好きになってしまうのです。15年位前の事ですが、主人の従兄弟が幼い子供2人を残し亡くなり、その子供たちの今後について話し合った事があります。私はボランテイアをやっていたことと、人間大好きですから、主人に「その子供たちを家族として育てようよ」と持ち掛け、おかげさまで2人とも幼稚園から成人まで育てることが出来ました。このことは私の唯一の誇りかもしれません。

【高木】人間大好きって素晴らしいですね。

【白藤】代議士の加藤静江さんが「1日10回は感動しましょう」という話をされていましたが、私も同感なんです。そんなに感動出来るのかと思いますが、忙しい中で心身共に気が抜けないなんて窮屈すぎます。無になり、そして無になったときに純粋な心が表われ、ちょっと見たこと、ちょっと聞いたこと、ちょっと話したこと、に感動を覚えるのです。長生きの秘訣もそんなところにヒントがあるのではと思います。ちょっとしたコラムの中にも感動やヒントがいっぱいあふれていますよ。

【高木】なるほど。それではお友達をご紹介下さい。

【白藤】私の教え子なんですが、以前、秋谷病院に勤務しており、境町で現在は境クリニックの院長先生で、緑台にお住まいの中島勝廣さんを紹介します。中島かっちゃんと呼んでいますが、子供の頃から頑張りやさんでした。

【高木】ありがとうございました。これからも、ボランテイアを中心にご活躍下さい。

(とても、気さくで明るい方でした。1時は7人家族という大所帯だそうで、にぎやかな雰囲気が大好きで、今は孫の成長が何よりの楽しみだそうです。)

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