1998年9月6日



 残暑もきびしい中夏休みも終わり、真っ黒に日焼けした子どもたちも元気に登校し、新しい季節を感じる今日この頃、本日の友達の輪には幸手婦人会会長の小林千代子さんからご紹介頂いた市内で有限会社伏見屋をご経営される土屋ひで子さんに登場頂きます。

有現会社伏見屋
土屋 ひで子さん
本紙取材 高木 康夫

【高木】小林さんからいろいろな面で親しくさせて頂いている方と伺ってまいりました。

【土屋(敬称略)】小林さんとは古いお友達で、二十年以上のお付き合いになるのではないでしょうか。いつ知り合ったというのではなく、いつのまにか知り合って今までお付き合いさせていただいている本当に親しい友人のおひとりです。現在、勤めている事務員さんを紹介して頂いたり、娘が茶道教室でお世話になったり私が五霞町から幸手にお嫁に来たときから力になってくれるとても面倒みの良い方です。

【高木】そうですか?酒屋さんのお仕事は長いのですか?

良きスタッフと
   家族に囲まれて

【土屋】主人の代で七十年くらい続いているようです。杉戸町に酒類問屋で株式会社伏見屋があるのですが、そこから出たお店です。当店は月曜日がお休みで毎日午前九時から午後九時まで営業しています。飲食店への業務用をメインに主人を中心に私と娘とスタッフの合わせて五人と三人の準スタッフで楽しく仕事をしています。準スタッフのひとりには、今年の四月に結婚した長女の夫も床屋をしながら、火曜日のお休みには手伝ってくれています。

【高木】最近のお酒の嗜好はどうですか?

【土屋】季節柄、ビールが圧倒的に強いですね。そして、焼酎類、日本酒と続き、ワインが根強い人気を保っていますね。ここのところ日本酒離れが気になりますが、それでも私たちの業種はそれぞれの酒類にアイテムがたくさんありますので、倉庫業のようなものですよ。そして、なんといっても肉体労働ですね.(そばにいた長女の澄江さんが)夏は日に焼けるし、肌はボロボロですよ。皆さんが遊ぶ時に働く仕事ですからしょうがないのですけどね。(笑い)OL勤めから実家に入って家業を手伝うことにしたのですが、なかなか踏ん切りが付きませんでした。(笑い)今はもうすっかり染まりましたね。

【高木】親子で楽しそうで良いですね。先程、業務用が中心とお話されていましたが?

コンパが流行って
    これだと直感

【土屋】主人がおりますので主人に聞いて下さい。(ここからご主人の博さんに伺う)私が二十四才のころでしたが、東京ではコンパというのが流行りまして、そこではカクテルなどが好まれて飲まれていました。当時の幸手にはスナックがまだ一軒もない頃で、私は家業を十八才から継いでおり、若輩ながらも経営者としての自覚がありましたので、このコンパブームに将来の幸手をだぶらせ「これだ!」という強いものを感じたのです。そして、触発されるように東京バーテンダースクールに入学し、仕事をしながら、亀有に下宿し東京バーテンダースクールが直営する新宿のコンパで実践を積み、カクテルなどを学んだのです。当時、サントリーでホームバーセットというサイドボードまでセットになったものを販売したのですが、バーテンダースクールの経験や、学んだことが役立って、ずいぶんたくさん販売したことを思い出します。そして、これらの経験から、これからの酒屋は業務用が主流のほうが良いのではないだろうかと感じたのです。おかげさまで現在は取扱高の80%は業務用卸ですから、この時代の経験と感が今の伏見屋を形作ったのではないか と思っております。

【高木】なるほど、アイテムが多いだけに飲食店への情報提供も大変でしょうね。

新製品を持って
   プレゼンテーション

【土屋(博)】メーカーで新製品が出ると、自分自身で確かめた上「いける!」と確信が持てれば、自らセールスをしますよ.自分なりのアイデアや飲み方をお店にプレゼンテーションしながらサンプルを持っていくのです。お店で取り入れて頂き、それがヒットした時にはとてもうれしいものがありますね。ですから、私は表に出ることや卸業務に関することがほとんどですから、お店は家内と娘でやっています。
高木 内助の功ですね。奥様にお話を戻しますが、趣味などは?

やっぱり日本の湯 
       日本の味

【土屋】旅行が大好きです。国内海外を問わずいろんな所へ出掛けます。今月も会津のほうへ酒屋さんの奥様方で旅行に行くのですが、ゆったりした温泉は最高ですね。おいしい料理とゆったり気分が味わえる日本の温泉はあらためていいものだと思いますね。それと、友達とカラオケにもよく出掛けます。お茶飲みの替わりですね。友達同志でだんなの悪口を言い合うのも楽しいですよ。(笑い)

【高木】そうですか?最近行かれた所で良かった場所はどちらですか?

【土屋】国内ですと山梨の鐘山温泉の鐘山荘が良かったです。宿も良かったし、何より庭がきれいでしたね。海外ではオーストラリアが印象深いですね。

【高木】とかく外に目を向けがちですが、日本の良さをもっともっと知る必要がありますね。夢などは?

夢は長期休暇

【土屋】夢と言うより、やってみたいことはたくさんありますが、その内のひとつですが、リフレッシュ休暇ならぬ「長期休暇をとってみたい」と思っています。そして、飛騨高山の合掌造りを見てみたいと思っているのです。しかし、なかなか希望が叶いません。運動不足にもなりがちですから、以前夫婦でやっていた卓球をリバイバルさせようとも考えています。

【高木】長期休暇ですか、叶えば良いですね。ではお友達をご紹介下さい。

【土屋】古くからの友人のひとりで、東さくら通りと四号線が交差する所でテントなどの販売をされている佐伯克己さんを紹介いたします。佐伯さんは何事にもまっすぐに進むとても意思の強い方です。

【高木】ありがとうございました。これからも内助の功を発揮され親子で楽しい店作りに励んで頂きたいと思います。

(社長であるご主人の博さんと、奥様であるひで子さん、そして、ご結婚ほやほやの長女の澄江さん、お店には出ておりませんが市役所にお勤めの伏美さん、それぞれの「あうん」の呼吸があって、始めて楽しさあふれる店作りが可能のような気がいたしました。)

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